大坂正明さんの鼻を手術させるために
東京拘置所への要望書をお寄せください
呼びかけ文 要望書用紙はこちらからダウンロードできます



  戦争・改憲許すな沖縄闘争を闘おう
                    事務局長 小泉義秀
 菅は4月16日に米大統領バイデンと初の首脳会談を行い、日米共同声明を発表した。この共同声明には「台湾海峡の平和と安定の重要性」なる文言を盛り込んだ。日米共同声明が「台湾海峡」に言及したのは1969年11月のニクソン・佐藤会談以来の52年ぶりである。
 「南西諸島14万人演習 陸自『台湾有事』波及を警戒」(20年10月30日付読売新聞)と報じられたように、陸上自衛隊のほぼ全員が結集する大規模演習が年内に計画されている。想定されているのは台湾有事だ。米国は核弾頭を搭載できる中距離ミサイルの大量配備計画を立て、沖縄を対中国の最前線として構えている。米国防相は一昨年9月に立案した在日米軍基地への新型中距離ミサイル大量配備計画で『九州本土』や『南西諸島』を例示した。日米共同声明は九州・沖縄から南西諸島を対中国軍事衝突の最前線基地へとつくりかえることの宣言だ。
 星野文昭さん、大坂正明さん、奥深山幸男さんらが闘いぬいた1971年11月14日の沖縄返還協定批准阻止の「渋谷闘争」は、今日の沖縄の現実を予見するかのような闘いだった。
 大坂正明さんは昨年8月の「大坂さん救援会結成集会」に「星野さんの確定判決を打ち破り今日の沖縄の闘いに応える裁判を闘う」「私たちが闘った50年前の闘争と、今日の沖縄の闘争は全く同質のものです。本土政府と米軍による差別・抑圧政策の下、沖縄に基地を集中し、県民の平和への願いと生活を踏みにじる圧政に対する闘いは、50年前も今日も全く変わることはありません」というメッセージを発している。
 大坂正明さんの命と健康を守れ! 東京拘置所は大坂さんの鼻の治療を行え!
 無実の大坂さんの即時釈放を! 6・13東京拘置所包囲デモに結集を!

 大坂さんの命を守れ  長期勾留打ち破ろう
●鼻のポリープの治療を行わない東京拘置所・裁判所を弾劾し、具体的な治療を行わせよう。
●4年も接見禁止状態にしている異常な人権侵害を許すな! 50年も前の事件の証拠隠滅などありえない。裁判所の不当な弾圧の実態を暴露しよう。
●大坂さんは無実だ! 不当な長期勾留を徹底弾劾しよう。即時釈放を!
●裁判所・検察の違法を弾劾し免訴を勝ち取る闘いの一環として集会・デモを闘おう。船山泰範先生の提起する免訴論を広く労働者・民衆に訴えよう。
●コロナ下で獄中医療、獄中処遇の問題を突き出そう。星野再審・国賠と一体で闘い抜こう。
●入管法改悪、入管の収容問題とも関連する獄中処遇・獄中医療問題として位置付けよう。
●ミャンマーは内戦・内乱情勢に突入している。日本の労働者民衆こそが問われている。ODAという方法で軍に資金援助しているのは日本政府・ブルジョアジーだ。企業進出と外国人技能実習制度と入管体制は一体だ。

 大坂正明さん奪還の闘いは、沖縄闘争、反戦闘争、ミャンマーの労働者階級人民の闘いと固く結びついた決定的な闘いだ。
 万葉集の東歌のなかに「古須気(こすけ)ろの 浦吹く風の あどすすか 愛(かな)しけ児ろを 思いを過さむ」(第14巻3564番)と詠まれた歌がある。
 古代、海の入江だった小管にある万葉公園という名はここからきているらしい。東京拘置所に隣接する小管万葉公園で大坂さんを取り戻す大きな声を上げよう。大坂さんの命と健康を私たちの力で守り抜く集会と東京拘置所包囲デモを闘い抜こう!

5月11日 第5回 
東京拘置所差入れと申し入れ
2021.5.11