次回 霞が関街頭宣伝
 2021年
 1月21日(木)12時 霞が関裁判所前

大坂正明さんの鼻を手術させるために
東京拘置所への要望書をお寄せください
呼びかけ文 要望書用紙はこちらからダウンロードできます


2021nenga
    〈注意事項〉
    ★東京拘置所に直接届けることはできません。救援会がまとめて裁判所に
     接見禁止解除を申し立てます。
    ★切手以外のシール(宛名シール)は張らないでください。また、名前間
     違い(大阪など)も獄中に届けられませんのでお気をつけください。

2021年1月12日(火)
午後2時半 東京拘置所内待合室
東京拘置所に第3回目の申入と差入れを行います。
大坂正明さんは9月29日に71歳になりました。東京拘置所(東拘)に3年3カ月も勾留されており、ぜんそくや副鼻腔炎等持病の悪化、鼻ポリープ、体重減少など健康が心配です。大坂正明さん救援会は大坂さんの健康を絶対に守り抜くため、東京拘置所に対して1月12日、3回目の申し入れ行動を闘います。
koutisyo-go


11月28日 船山泰範先生(刑法学者)学習会
大坂さんの起訴は違法
船山01
 11月28日、としま区民センターで刑法学者・船山泰範先生の学習会を開催しました。テーマは「公判の不誠実な不行使と違法な起訴」です。船山先生は2019年3月に大坂裁判弁護団が免訴の申し立てを行った際、鑑定意見書を提出してくださいました。また大坂さん救援会結成集会では記念講演をしていただきました。
 大坂正明さんは、1971年11・14沖縄闘争で機動隊員が死亡した件で、星野文昭さん、奥深山幸男さんと一緒に「殺人罪」をでっち上げられました。
 大坂さんは46年間もでっち上げ指名手配と闘いぬき、2017年6月に起訴され、現在3年半も東京拘置所に勾留されています。私たちは、国家権力によるこの極限的な人権侵害を絶対に許すことができません。
 その立場から「検察官は46年も前の事件で起訴することなどできるのか。裁判所は半世紀も前の事件で裁判などできるのか。憲法が規定する『迅速な裁判』に違反している。公平・公正な審理などできない」と問いかけました。この問いに船山先生は「大坂さんへの起訴は違法だ」と明快に回答してくださいました。

裁判所の不作為を世に問う
 船山先生は、講演の目標を「奥深山幸男さんにきちんと裁判をしないことを通して、大坂さんに違法な起訴がなされていることを明らかにしたい」と設定し、以下の5つのテーマに分け、質問を受けながら、わかりやすく講演してくださいました。
  ①そもそも公訴時効は何のためにあるのか。
  ②共犯の場合の他者効果とは何か。
  ③裁判所が裁判をしないことは許されるのか。
  ④裁判所の不誠実な不行使は、公訴棄却ないし免訴に値する。
  ⑤大坂正明に公訴時効は完成している。
 船山先生は「事件から46年も経ってから、検察官が大坂さんを起訴できたのは、裁判所が『共犯』とされる奥深山さんの裁判を45年間も止めていたからだ。奥深山さんは長期勾留による拘禁症状を患い、訴訟能力を失っていた。1981年に公判手続きが停止され、弁護団は1994年に公訴棄却・免訴の申し立てをしたが、裁判所は無視し続けた。
 その結果、大坂さんの時効の針も進まず、止まっていた。これは大坂さんの時効を完成させないためになした裁判所の意図的な不作為であり、権力の濫用といえる」という話をして下さいました。
 さらに「奥深山裁判を45年間もやらなかったことを裁判所は今からでも適正にやるべきだ。これは大坂裁判でこそ言えること。奥深山さんの公訴棄却や免訴がありえた」「裁判所には手続創設機能(憲法77条1項)がある。刑訴法に書いてなくても、これを生かして適正なものを実現してもらいたい」「私は裁判所に呼ばれれば、証人として出廷する」と論じられて、感動的に学習会を締めくくりました。
(船山泰範先生は、このような重要なテーマをもっと広く世に知らしめなければいけないと、「判例時報」に投稿された結果、掲載が決まったそうです。)


参加者の感想
●結論として大坂正明さんの公訴時効は完成しているという論がどのような法的根拠に基づいているのかが少しわかりました。「手続創設機能」という聞きなれない法律用語でしたが、これが大坂さんの奪還を実現できる可能性があるということです。日本の刑事訴訟法にはいくつも足りないことがあり、50年前の事件の起訴そのものが初めてのことであり、この前代未聞の事態に対応する理論を船山先生が作り上げたのだと思います。
●大坂‐奥深山‐星野が一つの闘いとして大坂さんの闘いがおしあげられている。とりわけ奥深山さんの無念を晴らすことになる。国賠も視野に入れることが必要か。
●訴訟能力を失った奥深山さんを被告席に座らせ続けたことを法的に弾劾する理論に勇気づけられました。

  8.29大坂救援会結成集会報告書
  救援会ニュース第3号 出来ました。
 大坂救援会報告集 頒価200円       大坂救援会ニュース第3号 頒価50円
panf-blg-01  大坂救援会通3号(完成版)-1